こんにちは! 柴田エイジングケア・美容クリニックの柴田です。2月はバレンタインでしたね。皆様もチョコを誰かに贈られたのでしょうか? 私はと言えば…毎年お世話になった人にチョコかお酒を贈っていたのですが、今年は健康とアンチエイジングの事を考えて最近はまっている素焼きナッツを贈ってみたら、これが思いの外好評だったんです。やっぱり最近は健康志向の人が増えてるんですね。ナッツと言えば以前は油で揚げて塩味をつけたお酒のおつまみが定番で、カロリーは高いし体に悪そうなイメージでしたが、最近はカリッとローストした美味しい素焼きナッツが出回っています。しかも個包装になってるものもあるので、それなら鮮度も保てるし食べ過ぎないし一石二鳥。ナッツは食物繊維やビタミン・ミネラルが豊富で、地中海食が健康に良いと言われているのにもこのナッツが一役買ってるんですよ。皆様も甘いおやつの代わりにナッツはいかがですか?

私が気に入ってるのは「このみみ」というメーカーの「贅沢6種のミックスナッツ」。おやつにもいいし、砕いてサラダにたっぷりかけると美味しいんです!(「このみみ」の回し者ではありませんが(^_^;)…。)他にも「アリゾナの奇跡」という名前のゴールデンピーカンナッツも美味しい。これは生とローストがあって、生の方は生鮮食品としてナッツ類では初めて機能性表示食品に認められたそうです。「正常なコレステロールをサポートする機能が期待される」らしい。めっちゃ回りくどい表示ですが、「LDLコレステロールを下げる」とまでは書けないんでしょうね。でも少なくともチョコよりは絶対健康にいいはず。だいたいバレンタインって元々は大切な人に贈り物をする日なんだから、チョコレート業界の罠にはまって大切な人の健康を阻害するものを贈ってはいけませんよね。こんな事を書くとケーキ屋「C」のシェフに怒られそうですが…。

さて話は変わりますが、最近感動の出会いがありました。きっかけは、音楽好きでジャズピアノを習っている友人Mが「最近久しぶりに感動した」と送ってくれたコンサートのYouTube映像です。ガーシュウィンが作曲した「ラプソディーインブルー」というピアノ独奏とオーケストラのための曲でしたが、ピアノの奏者が違うものを2つ送ってくれたんです。曲としては1920年代に作られたものでジャズ風の曲調であるものの、ピアノの演奏はかなり高度なテクニックが必要な為か普通はクラッシックピアノの演奏者とオーケストラで演奏されるのが一般的なんだそうですが、今回Mが送ってくれた演奏はどちらも一般的なクラッシクピアノではないスタイルの演奏でした。一人は「小曽根真」。小曽根さんと言えば、神戸ゆかりのジャズピアニストで、ジャズが好きな人なら知らないはずはないほど有名な演奏家ですね。15歳でプロデビューし、19歳でボストンのバークリー音楽大学に入学、バークリー音楽大学のジャズ作・編曲科を首席で卒業後、ニューヨークのカーネギー・ホールにてソロ・ピアノ・リサイタルを開き、この時見物にきていたクインシー・ジョーンズに見出されて米CBSと日本人初のレコード専属契約を結び、アルバム『OZONE』にて全世界デビューを果たしたという輝かしい経歴の持ち主。小曽根さんの演奏はもちろん素晴らしく、優しいタッチと綺麗な音色が響く大人のジャズって感じですごく素敵なコンサート映像でした。
ただ、私がさらに興味を持ったのはもう一人の奏者、若き天才ピアニスト「角野隼人」の方です。小曽根さんが上手いのは当たり前って感じですが、その若いピアニストは小曽根さんに引けを取らず、こっちの方がええんちゃう??って思うくらい情熱的で華がある、素晴らしい演奏だったんです!「この人は何者??」と思って調べてみると、なんと東大大学院卒の天才ピアニストだったんです!(…て言うか、音楽好きな人から言わせれば「ええ!知らないの?」って言われるくらい有名な人のようですね…(^_^;)。
3歳からクラシックピアノを始め、9歳時のテレビ出演において絶対音感、作曲能力を有している「天才音楽家」として紹介されたそうな。中学受験をする生徒がほとんどいない公立小学校から受験をして開成中学に合格し、開成高校から東大理科一類に現役合格。東大工学部計数工学科数理情報工学コースに進学し、音声情報処理(特に音源分離)の手法について研究。東大大学院進学後は情報理工学系研究科創造情報学を専攻し、機械学習を用いた自動採譜と自動編曲について研究したそう。大学院卒業前にピティナ・ピアノコンペティションに挑戦し、インターンシップをしながらタイトなスケジュールで猛練習をこなし、特級グランプリを受賞。音響工学研究者より音楽家になる決意を固め、コンサートピアニストとして活動を始めたらしい。大学院では在学中のピティナ特級グランプリ受賞・国内外でのピアニストとしての活躍が評価されて東京大学総長大賞を受賞。人工知能の機械学習を『音源分離』に用いる研究に従事し、論文「独立深層学習行列分析に基づく多チャネル音源分離」で日本音響学会・学生優秀発表賞を受賞。5歳の頃から国内外のピアノコンクールで受賞を重ねているが、クラシックにとらわれずジャズやポップスなど音楽全般をこなし、ピアニストでありながら作曲家・編曲家でもある。

またCateen(かてぃん)というYouTube名を持ち、登録者数140万人以上、総再生回数2億1000万回以上の人気YouTuberでもある。クラシックピアノで培った技術や表現力がYouTube動画やバンド活動に生かされ、バンド活動などで出会った音楽やコード進行・リズム感がピアノの演奏やYouTubeでのアレンジに生かされ、AIを使って楽曲の音を取り出し特徴を分析して自動採譜・自動編曲する研究とピアニストとしての活動は双方を支え合い、両軸となっているそうです。…とまぁ書くのも疲れてきたくらい「なんなん?この人?」って思うマルチ才能ぶりに、もう溜息しか出てこないです…(^_^;)。彼の「ラプソディーインブルー」の演奏はYoutubeで誰でも見る事ができますのでもし興味があれば、是非検索して見てみてくださいね。余談ですが、昨年の英国ロイヤル・アルバート・ホールでの「ラプソディ―インブルー」の独奏中に客席からスマホの着信音が鳴り響いた時、その着信音を独奏に取り入れて即興演奏を披露した事が話題になり、英国クラシック音楽のニュースでも取り上げられたらしいです…(^_^)。でもそれって本当に凄い事って思いませんか? 完全に即興演奏なので、本当に才能がある人でないとそんな事できませんよねぇ。
私なんか、一体何をどうすればそんな風に即興演奏ができるのかも理解できないんですが、友人Mに言わせると本当に才能があってしかるべき訓練を積んだ人は、楽器を実際に演奏しなくても自分が演奏した状態を頭の中でシュミレーションできるんだとか。例えば車の中で移動中であっても練習したり作曲したりできるそうなんです。どういう事??って突っ込むと、曰く「例えばピアノの例で言うと、頭の中で指の動きとその指で鍵盤を押した時の音が完全にシュミレーションできる状態になっているから、実際にピアノを弾かなくても頭の中のシュミレーションで音を鳴らせるし、和音までどんな響きになるのか弾く前から分かっちゃうのよ」との事。ええぇ!そんな事、人間ができるの? 想像もつかないんだけど…。「そりゃ、音楽やったことなければ信じられないかもね。食いしん坊のせっちゃんだったら、料理に例えると分かりやすいかも。料理の上手な人って、用意した素材の味をそれぞれちょっと確かめただけで、それらをどのような配分で調合してどのような焼き加減で、どのソースと合わせれば最終的にどんな味になるかって、実際に作らなくても頭の中でシュミレーションして分かるのよ。まぁそうじゃないとプロの料理人なんて成立しないでしょ? 全部作ったものを味見していかないとお客さんにも出せないしね。逆に料理がすごく下手な人っているでしょ? それって頭の中で味のシュミレーションができない人なのよ。だから実際に材料を混ぜてみないとできあがりが想像できない。完全に行き当たりばったり。だからレシピに書いてある通りの分量を混ぜるしかないので、混ぜ合わせた後で「わぁ…辛すぎ」みたいになっても後の祭り。プロは絶対レシピの分量をそのまま混ぜたりしないよ。自然のものは季節や温度や体調によってもそれぞれの素材の味は変わるから、必ず素材そのものを少し味見してから頭の中でシュミレーションして、その日のレシピを決めていくはず…」

「まぁプロの音楽家も同じだね。実際にコンサート会場に設置しているピアノの音質とか、コンサート会場の音の響き方とか、共演するオーケストラの癖、そしてお客さんのレベルとか全部違うから、本番前にきちんと頭の中でシュミレーションしてから本番に臨んでいるはず。勿論そうやってシュミレーションしていてもいざ本番ってなるとその通りにならない事があるから、そこは即興演奏で乗り切る事だって当然あるはずよ。まぁ…あとは音楽の世界で言えば、プロと素人の最大の差はリズムの取り方だろうね。リズムばかりは天性の才能がなければ訓練だけでは限界あると思うけど、正確なリズムを刻む事ができるという意味ではプロのミュージシャンは下手な時計より正確かもね。その時計顔負けのリズムボックスが頭の中にあって、それを鳴らしながらいつでも演奏をシュミレーションしている訳なんで、まぁ一般の人が少し音楽かじってます…とかのレベルとは、全然違うものになる訳よ」…なんだとか。う…ん、そう言われてみるとそうなのかもしれませんね。

確かに頭の中でシュミレーションができるという事については、どんな職業であってもプロと言われるレベルになる為には絶対に持ってなければならない資質ですよね。外科医であれば、実際に患者様の体にメスを入れる前にどのようになるかという事をシュミレーションしてから手術に望まねばなりません。当たり前だけど、切ってみないと分からない…と言うような外科医の手術は受けたくないですよね…(^_^;)。ただ、そうであっても実際にメスを入れてみると思っていたような状態ではないというのは本当によくある事なので、そこはアドリブ(即興演奏?)で乗り切る技術も必要です。
そう考えれば医者の仕事も音楽も似たようなものに思えてきた…。特に美容の世界では、ボトックスとかPRP・FGF注射などを「やってみなければどうなるかも分かりません」と言うようなところでは施術を受けたくないですよね。効果の出方には個人差があるとはいえ、皮膚の状態や筋肉の状態をしっかり頭の中に入れて、薬剤をどこに打てばどのような結果になるとシュミレーションできない人が施術すると大変な事になるのは、皆様もご理解いただけるかと思います。なんかそんな風に考えると、音楽家の仕事にも親近感を覚えてきます。(だからと言って、私がマネできるものでない事には変わりありませんが…)

私は音楽に詳しい訳ではないんですが、クラシックやジャズなどのお勧めを教えてもらった中から気に入った曲を繰り返して聴くのが結構好きで、時には1曲だけをしつこくリピートして聴くのでよく友人に「オニリピ」と笑われます。そんな訳で今後しばらくはクリニックでも「ラプソディーインブルー」のオニリピが流れると思いますが、ご容赦くださいね(^_^;)。
Cateenこと角野隼人は、腰がまだ良くならなくて卓球もできず、楽しみがなかった私に希望の光を与えてくれました。そしてもう一ついいのは、彼はすごくイケメンなんです! ピアノを弾いている時の楽しそうな顔とかコンサートが終わって挨拶する時の笑顔が、すごく可愛いんですよね。結局はそこ??って感じですが、この時代ビジュアルは大事ですからねぇ。そんなに頭が良くて素晴らしい演奏ができる天才ピアニストがイケメンだったら、言う事ないじゃないですか?? そりゃあYouTubeの人気も出るはずだ。
私も美容医療で一人でも多くの人を綺麗にして、少しでもCateenのように人に希望の光を与えられたら、と頑張る気力が湧きました。腰痛に負けず今後も頑張りますので、どうぞ宜しくお願い致します。
