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クリニック通信

  • 公開済み: 2022年08月26日
  • 作成者: slca-kobe

234回「割烹着を着て研究しましょう」

こんにちは! 柴田エイジングケア・美容クリニックの柴田です。今年の夏は本当に暑かったですねぇ。コロナも第7波が来て、お盆休みどころではなかったのではないでしょうか。でも行動制限がないので、人出は多いしマスクをしていない人も結構見かけますね。しかしコロナにかかると一気に20歳は老けるらしいですから、皆様はまだまだお気を付けくださいね。私はと言えば…あまりにも暑いのでなるべく買い物に行く回数を減らしたくて、ヨーグルトメーカーを買いました。なんで暑いとヨーグルトメーカーなん??…って思いますよね? 事情を説明しますと…。去年の抗加齢医学会の会長が私の大学の先輩で、腸内細菌の大家だった事はクリニック通信第221回に書きましたが、その学会で健康長寿者の割合が高い地域では高齢者の腸内細菌叢に酪酸産生菌が多かったという講演があったので、それから酪酸菌入りのヨーグルトを食べるようにしてたんですが、酪酸菌入りのヨーグルトってなかなかないんですよねぇ。私が検索した限りではネットで「ヨーグルメイト」という1種類しかヒットせず、近くのお店では売っていなかったのでしばらくネットで買ってたんですが、そのうち「いかりスーパー」に入るようになったのでいかりで買うようになりました。(ネットでは送料高かったので…。送料って美味しくないですもんねぇ。)でもそのヨーグルメイトはいかりに週1回しか入荷せず、すぐになくなってしまうんですが一度に買うと重いので、取り置きしてもらって週に3回くらい買いに行ってたんです。しかしこの夏はあまりにも暑いのでそれも億劫になってきて…。(それぐらいは出歩かなますます運動不足になるって事は分かってるんですが、暑さ寒さに弱くて…。昭和の世界観であれば単なる『根性なし』…って事になるんでしょうねぇ。) 要するに酪酸菌入りヨーグルトは一般には売っていないが、いかりスーパーに頻繁に買いに行くのは面倒くさい…でも送料高いのでネットでも買いたくない…なんかいい方法はないかな?? って、それだけの事なんです。で、調べてみると…パックの牛乳にヨーグルトを混ぜてパックごと発酵させると元と同じヨーグルトができるという簡単なヨーグルトメーカーがたくさん出ていたので、早速買ってみる事に。ただ後で気付いたんですが、ヨーグルトメーカーと言っても温度と時間を設定して温めるだけの器械なので、低温調理器でもできたんですよね。「ヨーグルトメーカー」という名前に騙された~💦。しかしもう買ってしまったので、10回以上作って元を取るしかない…いや元取るだけではなく、作ったヨーグルト売って儲けたるねん!(完全に大阪のおばちゃんになっている…。)ちょうど牛乳もMBPという骨密度を高める働きのある蛋白質を強化した「毎日骨太」というのを取り寄せていたので、それでヨーグルトを作れば栄養が最高に強化された酪酸菌入りヨーグルトができるし一石二鳥やん! もしこれ売ったらヨーグルメイトの2倍の価格で売れるかも!!(大阪のおばちゃんを超えてナニワ金融道になっている…。) さて、ネットでも「ヨーグルメイト」を使ってヨーグルトメーカーでヨーグルトを作る記事が出ていたので、まずはその通り41℃7時間に設定。「毎日骨太」は200mlのパックしかなかったのでヨーグルトメーカーの専用容器を使ったんですが、その容器を消毒しないといけないんだとか。雑菌が混入すると発酵させる時に雑菌も繁殖してしまうからとの事。そらまぁそうか。熱湯消毒より簡単な消毒の仕方は、水を容器に少し入れて電子レンジでチンする…とネットにありましたが、そうしようとしてみたら容器が縦長過ぎて、立てたまま電子レンジに入らないではないか! 仕方なく横にして大皿に入れてラップして…と結構苦労して消毒したんですが、よう考えたら200mlでもパックのまま使えば良かったんやん。クリニックのオートクレーブで容器を滅菌しても良かったかも…(容器が溶けてたかもしれんけど)。そうしてようやく発酵にたどり着き、7時間発酵。しかし7時間後に見てみると…表面しか固まってないやん! 他のサイトを見ると、ヨーグルメイトではないけど毎日骨太を使って12時間発酵させたら緩く固まったと書いてあったので、取りあえず4時間追加発酵したけどいまいち固まらない…。さらに1時間ずつ2回追加発酵し、結局トータル13時間発酵させて2時間放置してみたけどほぼ同じ。取りあえず冷やしてみたけど、乳清が多過ぎてシャバシャバ。味見したら苦くてヨーグルメイトとは別物でした…トホホ。よく調べると、ヨーグルトメーカーでヨーグルトを作るには「成分無調整牛乳」でないと上手くいかないらしい。「毎日骨太」は「乳飲料」なので固まりにくいんだとか。でもまぁ目的は酪酸菌を摂る事なので、「飲むヨーグルト」だと思えば固まらなくてもいい訳ですが…問題は味ですよねぇ。いろいろ調べてると「毎日骨太」で作ってみた人も結構いて、味はやっぱり苦みが出るらしいけど、最初は「食べても大丈夫かな?」と思うくらい苦かったので(翌日にはましになってたんですが)「毎日骨太」でヨーグルトを作るのは断念。(ちなみに大阪のおばちゃんは苦くなったヨーグルトでも捨てるのがもったいなくて、ヨーグルトメーカーに付いていたギリシャヨーグルト用の水切りで水を切ってみました。一晩おくと苦みは減ってクリーミーな味わいに!ちなみにギリシャヨーグルトって、普通のヨーグルトを水切りしただけのものだったんですね。知らんかった…。そして水切りでできた乳清も捨てずにスープなどに入れると良いと書いてあったので、余すことなく活用しました(^^)。我ながらさすが大阪人…。) 次はセブンイレブンで普通の牛乳を買って再度挑戦してみました。しかしこれも41℃7時間ではあまり固まらず…。牛乳を室温に戻してなかったからかな?と思って追加で3時間発酵したらなんとか固まりました。柔らかかったけどヨーグルメイトより酸味は少なく、いつもヨーグルメイトにはラムレーズンやジンレーズンを入れて食べてたんですが、そのままで食べられました。でも酸味が少ないって事は酪酸も少ないって事ですよね。十分発酵できてなかったのかな?
さて私が買ったヨーグルトメーカーはデフォルトが40℃8時間になっていたので、ヨーグルトメーカーによっても適正が違うのかと思い、その次はローソンの牛乳を室温に戻してから40℃8時間で発酵してみましたがこれも固まらず。41℃で2時間追加発酵したら固まったように見えたんですが、冷やしてから見るとドロドロでした。ヨーグルメイトは41℃でないとダメなのかなと思って酪酸菌の発酵適正温度を調べてみたら…37~45℃って、幅あり過ぎやん! そしてこれも元のヨーグルメイトより酸味は少なかったけど、セブンイレブンの牛乳で作った方が美味しかった。牛乳によっても相性が違うんですかね。さらに調べてみると、ヨーグルトは振動に弱いので途中で何度も見ると固まりにくいとあったので、次はいかりで神戸牛乳を買って室温に戻し、41℃10時間でセット。8時間でちらっと見たら固まってたみたいだったけど、念のため1時間追加発酵して2時間放置したら、やっとヨーグルトらしい固さになりました! 今まで作ったものより少し酸味があったので、今までよりはちゃんと発酵できたみたい。…しかしこんなんしてるぐらいやったら買いに行った方が早いやん!って感じですが…。まぁこれも研究の一端という事で?? あと7回は作って元取らな。ふと鏡を見ると、割烹着を着て研究に勤しむ小保方さんのような自分の姿が写っていました…(^_^)。…小保方さん、どうしているのかなぁ? さんざん世間に叩かれたけど、優秀な研究者であったのは間違いないと思うんだけどなぁ。 さて、このヨーグルト作りの発端となった抗加齢医学会ですが…今年の抗加齢医学会の内容は先月号で一部紹介しましたが、その他にもいろいろ面白い講演があったのでもう少しご紹介。今年も食生活と健康長寿の関係を研究した講演はたくさんありましたが、「本当に必要なのは米?大豆?食品を科学する」というテーマのシンポジウムがあり、大豆に焦点を当てた研究は14万人を対象とした大規模な研究で、食生活とその後の疾病への影響の有無を検討し、大豆食品と健康との関連を調査したところ、特に大豆発酵食品(味噌・納豆)が循環器疾患・癌・死亡リスクを下げるという統計結果が出たという事でした。去年の抗加齢医学会で「まごはやさしいよ」(豆・胡麻・わかめ・野菜・魚・椎茸・芋・ヨーグルト)が良いという講演を聴いてから毎日納豆を食べるようにしてたんですが、やっぱり正解だったのだ! そして米の方では米糠に特有の機能成分「γ-オリザノール」が注目されていました。肥満は脳の萎縮を10年分早く進行させ、動物性脂肪の過剰摂取は脳のミクログリアという神経細胞を異常に活性化させて脳に炎症を起こすと共に、ドーパミンの伝達を阻害して満足できない脳を作り、認知機能障害・依存的食行動・運動意欲の低下を伴う「肥満脳」という病態を引き起こすそうです。そして肥満や糖尿病の改善が難しい大きな理由は「腸脳連関不全」と言って、肥満や糖尿病の人は消化管や脂肪組織から脳に伝わるシグナルが上手く統合できないために脳に炎症や遺伝子調節異常などが起こり、動物性脂肪への依存・運動意欲の低下を起こすという悪循環のためだそうですが、γ-オリザノールはドーパミンの伝達を良くすると共に脳の炎症を抑えて動物性脂肪への依存を緩和する事、また認知機能の維持・向上効果、腸内フローラのバランス調整、膵内分泌機能の改善効果、糖尿病予防・改善効果、さらにはアルコール依存の予防や改善効果があるという事が動物実験で明らかにされたそうです。つまり玄米食が肥満や糖尿病・認知症やアルコール依存の予防や改善に効果があるという事ですね。私もたまにご飯を食べる時は玄米ご飯にしていましたがめったに食べないので、もっと積極的に玄米を食べないといけないかなと思いました。(すぐに感化されるのだ…(^_^;)。) また、「美肌と美声と美脳を目指すアンチエイジング」というテーマのシンポジウムもあり、「美声」の担当は私の母校の耳鼻科の教授H先生でした。H先生は私もお世話になっている、とてもいい先生です。「美声の維持」という演題で、絶世のソプラノ歌手:マリア・カラスや、知る人ぞ知る本格派実力バンド:スターダストレビューの動画なども交えた、楽しくて勉強になる講演でした。年齢と共に声も老化し、かすれて出にくくなってきますが、喉の乾燥から音声障害が生じ、さらに進むと嚥下障害・誤嚥性肺炎という深刻な事になるので、健康長寿のためには声も大事だという事です。そして声帯の維持には胃酸逆流症の予防・喉頭の保湿・適切な声の使用・酸化ストレスの予防が重要だそうです。胃酸逆流症=逆流性咽喉頭炎の予防には、胃酸を増やすものは摂り過ぎない事が大事で、最も注意すべきものはビネガー・赤ワイン・トマトソース(ガーリックや玉葱などが山のように入っているもの)・シトラス(柑橘類)、注意すべきものはソーダ(炭酸)・カフェイン・チョコ・ミント・ガーリックだとか。実は私も去年、錠剤が飲み込みにくくなって食道癌か??と心配になり、H先生に相談した事があります。逆流性咽喉頭炎じゃないかと言われ、勧められた胃酸を抑える薬を飲んだらすぐに良くなってほっとしたんですが、考えてみるとカテキンがいいと思って粉末緑茶を飲み過ぎてたのが原因だったんじゃないかと思いました。何でもほどほどにしないといけないって事ですね。そして喉の保湿のためには水を1日1.5L以上飲む事。水を1日1.5L、10日間飲むだけで音響分析をすると声が良くなったという事が証明され、NHKでも放送されたそうな。また適切な発声のための音声治療としては、ストローをくわえて発声練習をすると良く、世界中で流行っているそうです。また強力な抗酸化サプリを摂ると美声の維持には効果があるようです。私もこの講演を聴いてから、せっせと水を飲んでいます。(また感化されてしまった…(^_^;)。) ところで先程しれっと小保方さんって書きましたが、皆さん覚えてますか? 理研の女性研究者で、STAP細胞を発見したという論文がネイチャーという世界トップクラスの科学雑誌に掲載され、一躍時の人に…。普通は白衣を着て研究しているのが一般的ですが、おばあちゃんにもらったという割烹着を着て研究に明け暮れる姿が女性研究者の少ない世界でビジュアル的にもドはまりして、テレビや雑誌で引張りだこになりましたね。しかし、ほどなくして掲載された論文に問題点が次々と見つかって改ざん疑惑が持ち上がり、スターから一転して大きなバッシングを受け、指導研究者は自殺、本人は大学の博士論文にも問題があったとの事で博士号も剥奪され、研究者としては完全に終わってしまいました…。なんだかここまで浮き沈みの激しい人生を歩んだ研究者も少ないんじゃないかなぁ。ちょっと気になって彼女のその後がどうなったかをネットで調べてみると、なんと…「グラビアデビューしていた」との事。一時はうつ病のような状態になっていたにも関わらずそれを克服してグラビアデビューした後は、現在東京都内の洋菓子店に勤務してパティシエとして活躍しているのだとか…。えぇぇ…凄い! メンタル強すぎ! もう完全に脱帽です。あれだけ世間に叩かれて公開処刑のようになった人が、きちんと立ち直って第二の人生を歩んでいるなんて凄いですね。 正直言ってSTAP細胞の研究が本当にされていたのか、改ざんされていたのか…うんぬん…に関しては私もその道の専門家でもありませんし、よく分かりません。ただ一つ言える事は、「健康になるにはストレスを減らしてメンタルを健全にする事が一番」と言われている中で、彼女の受けたストレスはどんな病気になってもおかしくないほどのストレスであっただろう事は容易に想像がつきます。私は日頃アンチエイジングを研究していますので、メンタルヘルスと体の健康との関連については嫌というほど研究論文などを読んでいますが、心の健康なくして体の健康はない…という事に反対する研究者は、もはや世界中どこにもいないと言ってもいいと思います。実際にちょっとした心の不安定さが引き起こす病気の例はいくらでも出てきますので、心のストレス=体の病気→老化の加速(最悪は自殺…)のような図式が自然に頭の中に浮かんでしまいます。そんな中で、もう自殺以外の選択肢がないほどのストレス値だったと思うのですが、それを見事にはねのけて、その後の人生をしっかり歩んでいるという事例がある事に勇気づけられました。そもそも研究なんて、大抵うまくいかないものです。「今回は絶対にうまくいく」と信じて行っても結果は全部NG、、なんて事はザラですし、落ち込んでない時なんかないのが普通です。そのような中で病気にならずに済むためには、やはり「ストレスをいかにコントロールするか…」という事を一つの技術として身につける事が大事ではないかと思います。 そんな中、美容というのは一種のストレスコントロールの手段としては非常に有効だと思っています。なぜかって、効果を目で見る事ができるからですね。コロナになってから筋トレする男性が増えたそうですが、あれも「筋肉がついて自分の体が変わっていく」という効果を目にする事ができるから、ハマる人が多いんだと思います。美容も同じで、「美しくなる」とか「若返る」という目に見える効果があると、人間は心がずいぶんと変わります。そしてそのために普段の厳しい鍛錬やストイックな生活にチャレンジできるようになります。つまり、目に見える効果があればあるほどストレスをコントロールできるようになるという事ですね。正直言って、アンチエイジングの世界では楽して効果があるものって少ないです。ダイエット一つとっても実際には楽じゃないですよね…(^_^;)。だからアンチエイジングに本気で取り込むと、長い時間ストレスにさらされる事になります。それを続けるためには心に少し栄養やご褒美をあげて、ストレスをコントロールしていかねばなりません。そのご褒美の中でも最高のものが他人から「いや~いつ見ても変わりなく若いですね」とか「最近、めっちゃ綺麗になったんじゃない?」なんて言われる事です。やっぱりこの事実は否定できません。小保方さんも幸いにして容姿がそれなりに綺麗であったため、グラビアデビューする事で多くの褒め言葉をもらい、それを糧に次のパテシエという人生に舵を切れたのではないかな?と想像しています。であれば積極的に美容を取り込んで、長期にわたるストレスをコントロールしていこうとした方がいいですよね。そういう点で、私も微力ながら皆様のお手伝いができれば幸いです。私も「このヨーグルトが完成したら販売して一夜で大儲け…」を夢見る事で「美味しい酪酸菌入ヨーグルト完成への研究」を続けていきます!(…って何か違うな…(^_^)。)でも本当にうまくいったらクリニックでも皆様に試食していただきたいと思いますので、応援よろしくお願いします!!(次来られた時に私が白衣でなく割烹着を着てたら、ヨーグルトの研究していると思っていただいて間違いないです…(^_^)。)

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