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クリニック通信

  • 公開済み: 2022年05月27日
  • 作成者: slca-kobe

第231回「ボーダレス・タッチ?」

こんにちは! 柴田エイジングケア・美容クリニックの柴田です。新緑が綺麗で爽やかな季節になってきましたね。皆様はいかがお過ごしでしょうか? 蔓延防止措置が解除されて2か月が経ち、街の人出もかなり回復して来たようですが、まだコロナの感染が治まった訳でもないので私は以前と変わらない生活を続けています。海外の学会に行くこともなくなったので、せめてこのいい季節を楽しもうと「南イタリア・タッチ」のガーデンテーブルセットをテラス用に購入しました。この「南イタリア・タッチ」というのは、20年前異人館通りで開業した当初に通っていたイタリアンレストランのオーナー「麗子さん」がよく使っていた言葉です。タコとルッコラのバルサミコソースやフレッシュトマトのパスタなんかを出してくれる度に「ワタクシの料理は南イタリア・タッチ?…でござーますの…」とよく言ってました。本人は自分の料理を「イタリアン」と呼ぶなんておこがましいという謙遜の意味で「南イタリア料理」ではなく「南イタリア・タッチ」(日本語で言えば「もどき…」なんでしょうが、それを「タッチ…」と言うところが麗子さんらしい…)と言ってたんでしょうね。 そんな麗子さんですが、実際にはイタリア渡航歴は60回以上と誰もが認めるイタリア通でして、本人の謙遜はともかく、とても美味しくてかつ本格的なイタリア家庭料理でした。お店の内装もイタリアのお洒落なタイルなどをふんだんに使っていて、よくある有名デザイナーが手掛けたような今風のお店とは全然違いますが、手作り感が溢れる隠れ家的なイタリアンレストランでした。すごく気に入っていて何度も通ったのですが、かつてはあれだけ元気でお洒落だった神戸・北野界隈の人出が途切れた事も影響したのか15年程前にお店を閉められてしまい、とても残念に思っていました。麗子さんのお店に置いてあるインテリアや食器などは、本人が言うようにどれも南イタリアのセンスと香りが漂っていました。今回テラスにテーブルセットを置こうと思ってネットを検索していた時に、かつて麗子さんのお店で見たたような「南イタリア・タッチ」のガーデンテーブルセットを発見。お洒落なモザイクタイルのデザインがかつての北野ライフを思い出させてくれて、懐かしさのあまり何も考えずに即ポチ(即買い)してしまいました…(^_^;)。 ただ、それはそれで良かったんですが「ネット通販あるある」で、写真で見た時は分からなかったけど、実際に届いてみると鉄製で重いのなんのって…。宅配の人に玄関先に置いて帰られては私の力ではテラスまで運べそうにない…やばい、どうしよう…と思ったのですが、心配無用でした。今回の荷物を配達してくれたのは佐川急便だったんですが、さすが佐川のお兄ちゃんです。「奥まで運んでもらうのは無理?」と聞いてみると、「全然いいっすよ~!!」と二つ返事。ヤマト運輸だと絶対こうはいきません。厳格なヤマト運輸は玄関に踏み込むのさえも禁止されているようで、重いものを「中に入れてもらえますか?」と踏み込みまで入れてもらうだけでも「よろしいんですか??」とためらわれますから、こういう時、佐川はいいですね~。(荷主もそれを分かって重たい荷物は佐川急便を使っているのかも…(^_^)。ただし友人Mに言わせると、コンピュータを佐川で運んでもらったら、壊れてなければラッキーだと思わなきゃいけないらしい…。)佐川のお兄ちゃんは、超重たい荷物をテラスのところまで軽々と運んでくれました。そして運び込む時に、部屋の中のワインセラーを見つけて「おぉ! これワインセラーですか?? へぇ…カッケー!!」(実はこの「カッケー!!」という言葉が実際に使われるのは初めて聞きました。木村拓哉だけなく、一部の人々の間では実際に流通している言葉だったんですね…(^_^)。)ノリのいい佐川男子のお蔭で、ガーデンテーブルセットは無事テラス近くに運び込まれました。しかしそれからが大変! その日はセバスチャンS君がいなかったので、一人で箱から出すのも一苦労。なんとか組み立ててテラスに置き、箱を片付けた頃にはヘトヘトになって、筋力の衰えを実感しました。昔は鉛の入ったプロテクターを着て、重い足を持ったりドリルやハンマーを持って手術していたのが噓のようです。でもまぁ20年も重いもの持ってなければ、そら衰えるか。これからもっと筋トレしなきゃ…と心を新たにした1日でした。しかし苦労した甲斐あって、テラスは一気に「南イタリア・タッチ」に様変わり…! そして最近はまっているのが、セーヌ川に浮かぶ赤いトラックに一列に並んだオーケストラが奏でる「ボレロ」のミュージックビデオです。(https://www.youtube.com/watch?v=UcCsf77JdrU)「ボレロ」と言えばフランスの作曲家モーリス・ラヴェルが1928年に作曲したバレエ曲で、当時は現代音楽と言われていたようですが、それをさらに現代風にアレンジしたミュージックビデオで、伝統的なクラッシク音楽やパリの風景と現在のモダンが融合していてとても素敵です。「南イタリア・タッチ」のガーデンテーブルセットを置いたテラスで、爽やかな風に吹かれながら「ボレロ」を聴いて新緑の六甲山を眺め、ナパバレーのワインなんかをちびちび飲むと、イタリア・フランス・日本・アメリカのコラボレーションで海外旅行に行くより手軽に素敵な時間を過ごせます。(超お手軽なグローバリゼーション・タッチ??)こういうのもなかなかいいですねぇ…なんかコロナ禍が過ぎても元の生活には戻れないような気がします。会議や学会なんかもそうで、もうオンラインから戻れないんじゃないかと思いますよね。 そう言えば先日、私の年代ですら同窓会もついにzoomで行われるようになりました。それは高校の同窓会で、30名以上が参加するzoom飲み会は初めてでしたが、各自が映った30コマの画像が並び、参加も退出も自由でなかなか便利。各自お酒を用意して乾杯し、開業医をしているS君のコロナ対策の講演の後、司会者の指名で一人ずつ近況報告をしました。Zoomだと、遠方や海外在住の人も気軽に参加できるのがいいですね。さて近況報告が私の番になり、久しぶりに顔を合わせる同級生も多かったので、2019年にクリニックを移転した事や、最近はアンチエイジング治療に力を入れていてメトホルミン療法の遠隔地治療などもしている事を報告すると、幹事をしてくれていたX君が「僕もリベルサスていう糖尿病の薬で11kg痩せたよ!」と。X君と言えば昔から結構太ってたのがここ数年は拍車がかかってたんですが…そう言えばzoomの映像も幾分ほっそりしたように見えます。聞くところによると、身長171㎝で体重が80kg(BMI=27.4なんで完全に肥満ですな…)から、なんと食事制限は全くせず、8カ月で11kgの減量に成功したそうな。毎日1万歩は歩いているそうですが、コロナ禍前は1.5万歩は歩いていたそうで、運動量を増やした訳でもないので凄い効果です。X君は45歳頃から糖尿病だったそうで、FBを見ても美味しいもの好きらしく、ご馳走の写真のオンパレード。食事制限なんかできる訳ないか…って感じ。そんなX君が11kgも痩せたんだからこれは凄い! なんと、30年前新婚旅行中に買ったジーンズが入るようになったんだとか。副作用もほとんど感じてないとの事でした。   リベルサスとは痩せるホルモンと呼ばれるGLP-1受容体作動薬の経口薬で、2020年に日本での承認を取得し、2021年1月から販売が開始された新しい薬です。GLP-1というのは、グルカゴン様ペプチド₋1という元々人間の体内に存在している消化管ホルモンの一種で、食事をした際に小腸から分泌されて、膵臓のβ細胞にあるGLP-1受容体と結合してインスリンの分泌を促し、血糖値を下げる働きがあります。GLP-1は体内のDPP-4 という酵素によってすぐに分解されてうので、GLP-1の働きが持続するように工夫して創られた薬がGLP-1受容体作動薬です。血糖値を下げる他にも胃に入った食べ物の排出を遅らせたり、中枢神経に作用して食欲を抑制する作用があるため、ダイエットに効果があると注目されています。1日1回、起床時に空腹の状態で飲む事で効果を発揮する薬なので、服用後30分は食べたり飲んだりできません。(X君はそれが辛いと言っていたので、食欲を抑える効果はそれ程でもないのかな?と思ってしまいました。起床後30分って普通何も食べませんよねぇ? 起きてすぐにそんな食べられへんと思うねんけど…。それでも11kgも痩せたというのはよっぽど食欲旺盛だったのかな。)副作用としては、胃腸障害や低血糖、急性膵炎、めまい、味覚異常、消化不良などが起こる場合がありますが、その他の重篤な副作用はなさそうです。服用を始めてから約3ヶ月程で効果が出始めて体重が減少していくので、短期間で諦めてしまわないように根気強く続けていくことが重要らしい。まぁそれでも、飲むだけなら続けられますよね。 考えてみればメトホルミン療法のモニター試験は3ヶ月だったので、それ程短期間で痩せようと思えばある程度の食事制限は必要だと思いますが、長い期間かけても良ければ、それ程食事制限しなくても痩せられるんでしょうね。実際、ラーメン炒飯の人も私から見ればあきれるほど食べ続けてたけど結構痩せた訳だし、イタリア狂の同級生も私から見ればかなり食べ過ぎてたけどお腹周りは6cmも痩せた訳だし…。彼女の場合、食生活は変えずに痩せたかったんでしょうけど、私から見ると「これは健康に悪いよ」という食生活だったので、それを改善させようとしたのがストレスになって「飲めば痩せるというような薬はないのね」発言になっていたようです。糖尿病内科をしている友人にメトホルミン療法で食事をつけてもらっている話をすると、「それ、真面目過ぎるんちゃう? そんな事できたらそもそも太ってないし。ほとんどの人はそんな事でけへんから太ってるし、糖尿病になるねんやん」と言われて、ちょっと考えを変えようかなぁと思いました。食生活はそりゃあ改善した方がいいに決まってるけど、確かにそれができたらそもそも太ってないよね。 「二重顎をなんとかしたい」と新輪郭注射プレミアムを受けられた患者様に「メトホルミン療法で痩せればもっと効果が出ますよ」と勧めても、「う~ん…痩せたいのは山々なんだけど、あれって食事とかつけないといけないんでしょ~?」と言われた事もあるし…。それがネックになってメトホルミン療法に踏み切れない人が多いのならその敷居を低くして、長い期間をかけても多くの人に痩せて健康になってもらう方がいいのではないかと思い始めました。考えてみれば新輪郭注射を始めた頃も、最初はBMI20以上の方には食事のメニュー表をつけて痩せる努力をしてもらってたんですが、それがネックだという方が多かったので、BMI21以上の方から22以上の方へと敷居を下げていき、ついにはメニュー表をやめてしまいました。痩せた方が新輪郭注射の効果が上がるのは分かってるんですが、そもそも痩せられないから新輪郭注射を受けるんだという方も多く…。結果的にはメニュー表をやめた方が多くの方に新輪郭注射を受けてもらえるようになり、「脂肪が減った!」と喜んでもらえる方が増えたので、それはそれで良かったとも思いますし。…そういう訳で、メトホルミン療法で食事のメニュー表をつけてもらうのは、早く効率的に痩せられるならメニュー表もいとわないと希望する方のみにしようと思います。そしてリベルサスも、健康的に痩せるアンチエイジング治療に取り入れようと思っています。まぁこの辺はまた色々と研究しながらアップデートしていくつもりです。 南イタリア・タッチのテラスで涼しい風に吹かれていると、かつて異人館通りにクリニックを開業した頃の事を思い出します。当時の私には神戸と言えば「北野」は憧れの地でした。柴田恭平主演の神戸北野を舞台とした映画「べっぴんの町」が公開されたのが30年前。この映画の影響もあって、神戸北野は「ハイカラの街」として全国的に有名になりました。当時はお洒落なレストランやバーなどが北野界隈に集中し、観光客も多く本当に賑わっていたのを思い出します。そう言う私も勤務医時代に神戸に転勤になった時には「絶対にお洒落な北野に住むぞ!」とミーハー丸出しだったんですが、その後独立する時は北野・異人館通りに「異人館通クリニック」を開業し、自他共に認める「北野の住人」となった訳です。ただ思えば北野近辺の繁栄はその頃がピークで、すでに下り坂にかかっていました。当時は沢山あったお洒落なカフェやバー、レストランなどもどんどん閉店していき、今ではもう当時を彷彿させる影もない…って感じで寂しい限りです。そんな私もあれほど憧れていた北野ライフに見切りをつけて、三宮のサンプラザにクリニックを移転しました。麗子さんがお店を閉めたのはそれから程なくしてからだったんじゃないかな…。私は開業する前は、今の患者さんには言えないくらい大食いでした…(^_^)。それが今ではこうしてダイエット指導をするようになっている訳ですから不思議なものです。ただ、ダイエットと言っても私の中では「痩せる」事は副次的効果であって、基本は「アンチエイジング」です。美しく健康なまま年を取るにはどうすれば良いのか…という事が、この歳になった私の最大のテーマでもある訳です。人間は歳をとったり環境が変化する事で、考え方や生活スタイルが変わっていくと思いますが私自身も例外ではなく、その時の自分のテーマや一番大切に思う事を実現するために、今のクリニックは3回目の移転と名称変更を伴ったチャレンジをしています。北野を卒業し、三宮を卒業して、これからはネットなどのツールを活かして場所や時間にとらわれずにアンチエイジング治療が受けられるようなクリニックを目指していくつもりです。時と場所を超える事をボーダレスと言うようですが、私が目指すのは「ボーダレス・タッチなクリニック」です。今後ともボーダレス・タッチな当院へのご期待・ご支援をよろしくお願い致します…m(_ _)m。  

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